祈りの社 岩津天神

毎月25日合格祈願特別祈祷 1、15日病除・健康祈願特別祈祷

天神さん四季だより

「献燈祭」 三日月と、竹の灯りと。

今宵は献燈祭。
くれなずむ境内に浴衣姿の老若男女が、のんびりと散策を楽しんでいます。

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おや、浴衣の人には梅カルピスが振舞われる?
普段着の私は幸いにして、偶然に居合わせた知人にご相伴に預かりました。
一口。美味い! 夏の疲れが吹き飛ぶかのよう。クセになりそうです。
そういえば、天神さんだから梅味なんだ。今さらかも知れないけど、なるほど。

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竹でできた雪洞に火が灯されます。
これもきっと神職さんや地元の皆さんが準備されたんだろうなぁ。
日が暮れるにつれ、境内は幻想的な光に包まれます。
光の遊歩道現る!
坊やが一人、興奮しています。灯の消えた雪洞を見つけると、
神職さんに大急ぎで報告しています。
気持ち、分かるなぁ。


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ふと東の空を見やると、昇りつつある三日月が。
暈(かさ)を被っているけど、もう少し高く上がれば
光遊歩道に入れて写真が撮れるかもしれません。挑戦!
空が暮れるにつれ、陰影がはっきりしてきました。
三日月を指揮者に、遊歩道オーケストラが合唱しているかのようです。

浴衣でなくて正解。何せ私、石畳に寝っ転がって撮影したのです。仰向けで。
※「寝っ転がったら?」とアドバイスをくれたのは神職さんです。
(平成29年8月25日取材)

※岩津天満宮の「献灯祭」について詳しくはこちら

天神さんの蓮池、蓮の花

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残暑の境内、名残の蓮花

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(平成29年8月6日取材)

登場人物として描かれるということ 『柄澤照文「四」屏風展』

「大正五年の岡崎まち屏風」「岡崎城下町図」「足助山車まつり図」「三河一向一揆図」。
柄澤照文さんの渾身の作品たちが、一堂に会します(会期:9月30日まで)。
見入ります、魅入ります。何度も拝見したけど、その都度新しい感動があるのです。

柄澤さんは、水の色や水辺の人々の様子でも世相を表現しているみたいです。
「大正五年」の水の色はペパーミントグリーン。
子ども達が魚すくいやタライ舟に興じています。
岸辺でのどかに憩う一家の坊やが手にしているのは「木の芽田楽」。

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「城下町屏風」の川は藍色。お花見を楽しむ一家の毛氈の赤との対比の鮮やかなこと。
しかし「一向一揆」の中に、遊ぶ子どもの姿は見当たりません。
それどころかどの登場人物も怖い目をしています。

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おや、「大正五年」に、牛と睨み合っている御仁がいます。
当時、牛馬と人は近しい関係にあったんだろうなぁ。

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龍城神社の北に「にわとり坂(明治8年11月開通)」なるものを発見。
何だろう、これ。鶏? それとも「庭」とか「丹」を使った他の何か?
今度この辺り、歩いてみよう。

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NHKの紹介番組のなかで柄澤さんは、なぜ屏風を描くかの問いに対し
「たくさんの人物を描けるから」と答えていらっしゃいました。

以前、同じく三河の作家さんが描く群衆の一人に我が姿を発見し、
大喜びしたことがあります。
その感動をひもとくと、絵の中に、まるで千年の齢を得たような...。
柄澤さんの屏風の登場人物たちも喜んでいるに相違ありません。

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これで完成。正直言ってちょっと寂しい。
「制作中展」で柄澤さんが屏風を作り上げていく過程を何度も拝見するうち、
自分も制作に加わっているような気分になっていたんですね。
でも、柄澤さんの中には次なる構想があるみたいです。
またたくさんの"登場人物"と会えるのです。
いやいつか、自分も登場人物の一人になれたらいいな。

(平成29年7月26日取材)

※屏風絵は岩津天満宮洗心の間と余香殿なおらいにて展示中です

長七翁に恋をして 服部長七翁関係資料展

人造石の開発者、そして岩津天満宮の中興の祖として知られる服部長七。
ここ天神さんを隠栖の地とし、大往生を遂げるまでの80年の人生に、
一体どれだけのことをなしてきたのか。
すごいアイデアマンで、技術者で、しかも有言実行してしまった人。

昨年の服部長七翁関係資料展では、「限りある人生、有効に過せよ」と、
叱咤激励してもらったものでした。
今年も何かインスピレーションなどいただけないかと、下心を抱いて会場に赴きます。

朝9時過ぎの豊楽の間。整然と並べられたさまざまが語りかけてくれます。
予想通り、今年も長七翁ワールドにはまってしまいました。
ハイ、私は今年も翁と語り合ったのです。

45枚の色紙からなる「服部長七翁一代記画帖」の18番目に、大きな傘が描かれてます。
「夜見世商人愛用の大傘を作りて 始めて司の号を附し 大志を抱く」とあります。

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このマーク、商標登録證でした。「司」がモチーフですね。
今で言うところのロゴマーク。すごくカッコ良いではありませんか。
センスのいい方だったんだなぁ。

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それを裏付けるかのような帽子。
オシャレで頭が良くて実行力があってアイデア抜群で...なんと言う方でしょう。
もう、惚れてしまいそうです(スミマセン、不謹慎ですね)。

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61才の肖像画の胸には勲章。あれ?
会場には多くの勲章が展示されていますが、これと同じものもあったような...。

描かれたのは明治33年(1900)。岩津天満宮再興の依頼を快諾した頃です。
その後、20年の歳月をかけて大正8年(1919)、社殿は竣工。
見届けるかのように同じ年7月18日、翁は岩津天満宮にて80年の生涯を閉じます。
(平成29年7月16日取材)

天神さんのアジサイ達

早朝の天神さん。今日も神職さんたちが石段に
丁寧に帚をかけてみえます。
その傍らに、こんもりとアジサイの群れ。
薄いブルーの花一つひとつが森の緑に映えます。
ザッと数えたところ、6株位かな?
植込全体が一つの丸いアジサイの花のようです。

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そこに降り注ぐ緑のシャワー。
杜がすっぽり森林浴ドームになっているのです。
何という心地よさ! 例によって人目を憚らず大深呼吸。
アジサイ達も、毎朝これをしているに相違ありません。



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天神さんのアジサイには、街角のアジサイのような「乾燥による疲れ」(擬人化)が見られません。
杜の清浄な空気にオゾンに守られているんだなぁ。

駐車場入り口近くでもアジサイ達が、朝日を浴びて輝いていました。
こちらも6株。3種類位。ガクアジサイかな ?
周囲の緑と同化しながらひっそりと開く花弁の、何と可憐な愛らしさ。

(平成29年6月19日取材)