祈りの社 岩津天神

毎月25日合格祈願特別祈祷 1、15日病除・健康祈願特別祈祷

天神さん四季だより

長七翁に恋をして 服部長七翁関係資料展

人造石の開発者、そして岩津天満宮の中興の祖として知られる服部長七。
ここ天神さんを隠栖の地とし、大往生を遂げるまでの80年の人生に、
一体どれだけのことをなしてきたのか。
すごいアイデアマンで、技術者で、しかも有言実行してしまった人。

昨年の服部長七翁関係資料展では、「限りある人生、有効に過せよ」と、
叱咤激励してもらったものでした。
今年も何かインスピレーションなどいただけないかと、下心を抱いて会場に赴きます。

朝9時過ぎの豊楽の間。整然と並べられたさまざまが語りかけてくれます。
予想通り、今年も長七翁ワールドにはまってしまいました。
ハイ、私は今年も翁と語り合ったのです。

45枚の色紙からなる「服部長七翁一代記画帖」の18番目に、大きな傘が描かれてます。
「夜見世商人愛用の大傘を作りて 始めて司の号を附し 大志を抱く」とあります。

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このマーク、商標登録證でした。「司」がモチーフですね。
今で言うところのロゴマーク。すごくカッコ良いではありませんか。
センスのいい方だったんだなぁ。

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それを裏付けるかのような帽子。
オシャレで頭が良くて実行力があってアイデア抜群で...なんと言う方でしょう。
もう、惚れてしまいそうです(スミマセン、不謹慎ですね)。

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61才の肖像画の胸には勲章。あれ?
会場には多くの勲章が展示されていますが、これと同じものもあったような...。

描かれたのは明治33年(1900)。岩津天満宮再興の依頼を快諾した頃です。
その後、20年の歳月をかけて大正8年(1919)、社殿は竣工。
見届けるかのように同じ年7月18日、翁は岩津天満宮にて80年の生涯を閉じます。
(平成29年7月16日取材)

天神さんのアジサイ達

早朝の天神さん。今日も神職さんたちが石段に
丁寧に帚をかけてみえます。
その傍らに、こんもりとアジサイの群れ。
薄いブルーの花一つひとつが森の緑に映えます。
ザッと数えたところ、6株位かな?
植込全体が一つの丸いアジサイの花のようです。

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そこに降り注ぐ緑のシャワー。
杜がすっぽり森林浴ドームになっているのです。
何という心地よさ! 例によって人目を憚らず大深呼吸。
アジサイ達も、毎朝これをしているに相違ありません。



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天神さんのアジサイには、街角のアジサイのような「乾燥による疲れ」(擬人化)が見られません。
杜の清浄な空気にオゾンに守られているんだなぁ。

駐車場入り口近くでもアジサイ達が、朝日を浴びて輝いていました。
こちらも6株。3種類位。ガクアジサイかな ?
周囲の緑と同化しながらひっそりと開く花弁の、何と可憐な愛らしさ。

(平成29年6月19日取材)

神様に守られて、夏へ 「夏越の祓い 輪くぐり神事」

6月25日、岩津天神で「夏越の祓い」が執り行われました。
はじめて体験した昨年は興奮しました。
「輪を潜るだけでまるで別世界に行くような、この不思議な感覚は何?」
ヨイショッと跨ぐ子どもさんの姿の愛らしさにもノックアウトされました。

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しかし平成29年のこの日、天気はどんより梅雨空。
昨年はピーカン夏日(昭和語?)だったのに、今にも雨が降りそうです。
人の姿はまばら。やっぱり雨だから参列者が少ないのでしょうか
...と思っていたら、開始11時前には人々が続々と。
若い女性とお母さん、「毎年来ているんですよ。ええ、家族の健康を願って」と嬉しそうに応えてくれました。
夏越の祓いは、暑さを乗り越え健康であるように、という神事なんです。

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神職さんを先頭に参列者の皆さんは、茅の輪を三度くぐります。
朗々と和歌を詠みながら、粛々と。

水無月の 夏越の祓い する人は
千歳のいのち 延ぶというなり


美しいなぁ。ウットリしてしまいます。聴き入ってしまいます。
傍らで神職さんが、ホッと安堵の表情。
「ずっとヤキモキしていました。天気予報と睨めっこでした」
えっ、もし雨が降ったら中止だったんですか!?
良かった~!!!
「こうして無事に執り行なえたのも、神様のお陰です」
そうか、神様はこんなところでも私たちを守って下さるんですね。


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終了後、神職さん手づくりの茅守りが授けられました。
シルエットがキレイです(不謹慎?)。

(平成29年6月25日取材)

※岩津天満宮「夏越しの祓い」についてはコチラ

ひとを詩人にする、乙女にする 新緑色の森林浴

五月晴れのある日。天神さんのお山は、すっぽりと新緑に包まれています。
パステルグリーン、実にさまざまな緑色。
まるで童話の世界です。
ポエムの一つでも書きたくなってきます。

花粉の季節が終わりました。
すぐに梅雨がやってきます。夏にはお山は濃い緑に変化します。
行かねばなりません。今、新緑色のシャワーを浴びなくては。
若葉の放つオーラを、エネルギーを、思いっきり吸い込まねば。

『誰知るや。新緑のモミジ葉の、
重なり合う様のパーフェクトなる愛らしさ』(作者:私)

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参道で、まず出迎えてくれるのがモミジです。
見上げると青空を背景に、星のごとくキラキラと輝いています。
さぁ、思いっきり深呼吸しましょう。
一人目を閉じ、鼻孔を大きく広げ、足を踏ん張り、手を高く掲げて深呼吸。
誰かに見られてもいいのです。きっと気持ちを分かってくれるはず。
あれ? 葉の先端の赤いのと、そうでないのがあるような?
モミジにも色んな種類があるのかな?

モミジにとどまりません。天神さんのお山にはいったい、
何本、何千本、何種類の樹があるんでしょう。
こうして朝日を浴びながら歩いていると、
すべての木の下で手をかざし、深呼吸したくなってきます。
あっちの木、こちらの木と、境内を彷徨うこと数時間。

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こちらは竹林、竹林浴です。漂うのは竹の香り?筍の香り? 木漏れ日がキレイだなぁ。
梅苑入口のお地蔵さん達は、毎日森林浴をしているんですね。ちょっと羨ましい。

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社務所前に上がると、何やらフルーティな香り。
そんな種類の木があるのでしょうか? 樹皮に鼻をくっつけたい。
正体はサクランボでした。
揺れる若葉越しにチラリチラリと姿を見せる紅色の実が、
まるで少女のはにかみのようです。
「恥ずかしがらなくてもいいよ。さあ、笑顔を見せて」
やっぱり今朝、私はポエマーになったようです。いや童話作家かも。
「曲水の庭でも、たくさんの小人さんが、森林浴を楽しんでいますよ。」

(平成29年5月23日取材)

泣き相撲 今年の取り組み 『ワタクシは行事になりたい』

やって来ました、「泣き相撲」。
私の脳内カレンダーには「5月5日=泣き相撲の日」と刷り込まれています。
前日からソワソワ。

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今年の力士たちも大健闘。
ダイナミックに背を反らして大泣きする赤ちゃん。
絶対に泣かないゾ、泣くものかと乳歯(?)を喰いしばる赤ちゃん。
哲学的な面持ちで宙(そら)を見上げる赤ちゃん。
行事さんの鼻の頭を指先でなぞる赤ちゃん。
ピュアな個性・感性、むき出しです。
一挙手一投足一泣きごとに、境内はあたたかな笑いに包まれます。

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次の赤ちゃん力士のサポート役は二人の若いお父さん。
四股を踏みます。向き合い、高く我が子を抱き上げ、土俵(座布団)にやさしく下ろします。
「ノコッタ~!」 ......ゥえ~ん。
「よく泣いてくれました~!!!引き分け~!!!」
采配の後、お父さんは顔を見合わせ、ニッコリと会釈を交わしました。
いいなぁ。
「たがいに大きく元気に育ちますように」
心の中で、そんな会話をしているのでしょうか。

「泣き相撲」はお父さん、お母さんにも、たまらない経験になったはず。
今後の生活の中で、もし赤ちゃんがぐずったら、「この忙しいときに~!」とイラつく前に、
我が子の取り組みを思い出すのは如何でしょう? つい笑ってしまうかも。
さらにその都度「のこった~!」と声を掛ければ完璧、かな?

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毎年、大人気の岩津天満宮「泣き相撲」。
今年は342名の申込、つまり150以上の取組があったそうです。
運営は地元の有志も多く参加。受付に進行に接待にと、皆さん汗だくです。
「でも本当に一番大変なのは、行事さんなんだよ」
確かに。晴天の真夏日に、全身全霊で「ノコッタ~!!!」。
装束も汗で重たくなっているんじゃないでしょうか。

でもね、笑ってみえますね。楽しんでみえますよね。
何せ一番間近で「泣き」を堪能できるのですから。
私も「ノコッタ~!」とやりたいなぁ。
そうだ!ご近所の赤ちゃんを相手に!
(平成29年5月5日取材)

※岩津天満宮「奉納 岩津天神泣き相撲」はコチラ